電子工作を楽にするために必要となる技術が「はんだこて」です。
とりあえずすぐ始められる内容で話していきます。
私はふだん、機械のさまざまな修理をしています。「メカ」「電気」「ソフト」といった知識が、全体的に必要です。これらの知識をDIYへ使えないかと考え、ブログを書いています。どうぞご参考ください。
<用途>
電子工作で登場する部品は、何かしらの方法で、電気的につながらないと動きません。
はんだこて使って、金属的に直接つなげてしまうことで費用を「安く」できます。
他に、「コネクタ」「かしめ」「そもそもアタッチメント化されている」といった様々な便利アイテムはございますが、「高く」なりがちです。
または、もともと「はんだ」が必要な部品もあります。
なれてしまえば「簡単」にできる作業です。
<道具と予算>
①はんだこて
②はんだこて台
③はんだ
④スポンジ
(Amazon:GLISTONはんだこてセット)
約¥2,000円 ※画像とは違いますが同等の内容です。
⑤固定台
(Amazon:gootマルチクランプ)
約¥3,000円 ※下の記事をみて代用品でもOKです。
<準備①セッティング>
まだコンセントにはささない
はんだこての作業で、一番大切な作業です。
ここを一番守ってください。「スイッチのみOFF」もダメです。作業終わりも必ずこれを確認してください。(後でも話します。)
火事の元となる可能性があります。
周囲を整理整頓する
作業まわりには必ず火の粉が飛ぶと「そうてい」してください。
火事の元となるものを出来るだけ遠くにおいてください。(実際は火の粉は飛びません。)
作業をイメージし、道具を並べる(右手を想定)
①ハンダこては聞き手の位置に
②ハンダこて台も同様な位置に
③スポンジに水をしみこませる
④ハンダ付けする部品を固定台で固定
⑤ハンダをハンダこてと反対の位置に
コンセントにつなげ電源をON
ここから実際のハンダ付け作業が始まります。
周囲に注意してください。
ハンダこての先を掃除
はんだこての先が熱くなってきたら
「先をスポンジにこすりつけて」異物を取り除いてください。先がきれいになるのがわかります。
はんだをはんだこての先にのせ 一度台へもどす
「コーティングするイメージ」でのせて、その状態で、一度台に戻してください。
見た目では「玉」になってしまいますが、きちんとコーティングされてます。イメージていどでいいです。
これからは、作業をする前には①「スポンジで掃除」を行い、作業の後には②「コーティング後戻す」という流れとなります。
コーティングの頻度は毎回でなくても良いです。長い時間待つ場合に、してください。
<準備②練習と確認>
※ここから実際のハンダこての使い方です。
適当な線材や金属面を用意し、固定台に固定
固定の方法はなんでもかまいません。
①スポンジ洗浄
上記の通りです。
②金属面にハンダこての先をあてて 約1秒待つ
金属面を温めます
③ 金属面とハンダこての先の間に ハンダをあてる 少量流し込む
「間」にあてるのがポイントです。
ハンダが解け金属面に流れていきます。
④先にハンダを離す その後すぐに ハンダこても離す
先に「はんだを離す」がポイントです。※画像では左手です。
⑤ハンダこての先にハンダをコーティングし 台へ戻す
上記の通りです。
<準備③予備ハン>
※ここからは実際の部品に作業をしていきます。
予備ハンとは:それぞれの部品の金属面に、前もってハンダをのせておく作業です。
部品どうしをつなげる時に、はんだが必要なくなり、作業が楽になります。
これをやらないと・・・「部品①」+「部品②」+「ハンダ」、というように固定する部品が3つとなり、作業が難しくなります。
なれるとすぐできますので、これを作業の前の練習または確認としてやるのもいいです。
<本番 接続作業>
部品①と部品②を重ね ハンダこてをあてる
予備ハンにより、すでにそれぞれの部品には、はんだがのっています。溶けてまざりあうのを待ちます。
溶けてまざりあったら 先にハンダこてを離し台へ戻す
「先に」がポイントです。
溶け合ったはんだは、まだ液状のままで固定されてません。
先にはんだこてをはなし、固まるのをまちます。
固まったら 部品の固定や手をはなす
1秒くらいでかたまります。
引っ張って つながりの強さを確認
すべて終わったら コンセントからコードを抜いてください。
はんだの作業で、一番大切な作業です。
火事の元となる可能性があります。
作業に集中して忘れがちです。
いかがでしかでしょうか。
実はハンダこての作業は、「準備」が一番大切で、かつ時間をかけます。言いかえると、実際のつなげる作業はすぐ終わります。
ハンダこての作業ができるようになると、電子工作の幅がいっきに広がります。
くれぐれぐれもコンセントからコードを抜く意識は大切にしてください。