クモやハチの駆除に、殺虫スプレーをつかいます。しかし、軒下や高い所まで手が届かず、苦戦することがあります。
スプレーを長い棒の先にとりつけて、遠隔操作でスプレーするためのスイッチを作りました。
<全体のイメージ>
スプレーのトリガーにタコ糸を巻き付けて、モータの巻き取りで引き寄せ、スプレーを噴射させます。
動作スイッチを、延長コードで距離を伸ばすことで、遠い所からでも操作できるようにします。
モータは「ステッピングモータ」を使用することで、保持トルクを利用し、トリガーのONOFF状態を保つことが容易です。
また、ガントリガー式のアイテムに使いまわせるよう、汎用性をもたせます。
<部品>
合計約¥15,000円(1セット分約¥8500円)
※金額は概算で、画像と内容は異なる場合があります。
<工具>
合計約¥7,500円
※金額は概算で、画像と内容は異なる場合があります。
<製作手順>
※画像のページ番号順にスライドして進めてみてください。
※わかりづらいところは「緑色のマーキング」をしました。
※コメントは最小限にしてます。
三端子レギュレータのとりつけ
基板「ブレッドボード」に、電子回路を作っていきます。
まずは電源を調整する部品「三端子レギュレータ」をとりつけます。
(➡ブレッドボードについてはこちら)
(➡三端子レギュレータについてはこちら)
発振回路ICのとりつけ
次に、動作のタイミングを作る部品「タイマIC555」をとりつけます。(➡タイマIC555についてはこちら)
ステッピングモータ用ドライバとモータのとりつけ
簡単な命令で、ステッピングモータを細かく動かしてくれる部品です。
「ステッピングモータ」から出ているコネクタとつなげます。
(➡ステッピングモータについてはこちら)
(➡ステッピングモータ用ドライバについてはこちら)
スイッチを作る 基板とつなげる
モータの右回転、左回転をさせる「スイッチ」です。基板とつなげます。
電源と基板をつなげる テスト動作
電源「ACアダプタ」とつなぎます。
コンセントには最後につないでください。
(➡ユニバーサルACアダプタの使い方はこちら)
ここで、動作確認をします。スイッチのレバーを倒して、モータの軸が回転するか確認してください。レバーを逆に倒すと、逆回転します。
動かない場合はこれまでの手順を、再確認してみてください。または「発振回路ICのとりつけ」の項にある「⑬番の部品」を回してみてください。
電源と基板との距離を長くし 遠隔操作にしていきます
電源コネクタと基板との間に、延長ケーブルをつなげて、遠隔操作ができるようにしていきます。
例えば、電源側のプラス線と基板側のプラス線が、同じ延長ケーブルにつながるように注意してください。マーキングをするとわかりやすいです。ケーブル自体にも区別できるように線が入っていたりします。
(➡ワイヤストリッパの使い方はこちら)
(➡エレクトロタップの使い方はこちら)
スイッチから基板の距離も長くし 遠隔操作にします
スイッチと基板との間も、同様に延長コードを接続して、遠隔操作ができるようにしていきます。
スイッチ側の線と基板側の線が正しくつながるように注意してください。
全体の固定とコーティング
「グルーガン」を使って「ろう付け」します。部品の固定ができます。コーティングの効果もあり、外から守ります。
(➡グルーガンの使い方はこちら)
ケースにまとめる
ケースをリューターで加工して、基板やスイッチを入れてまとめます。
ケース内の固定は、両面テープや、グルーガンでろう付けすると良さそうです。
(➡リューターの使い方はこちら)
トリガーへ固定
粘土とインシュロックを使って固定していきます。
モータのシャフト(棒軸)からトリガーへ、タコ糸を結んだときに、なるべく「まっすぐ」になるようにします。
粘土を使うことで、固定位置を調整できるようにしてます。
(例)長い棒に固定して、遠隔操作の土台を作る 完成です
高いところに設置するため、長い棒を先端に固定してみました。
電源のACアダプターとスイッチは手元にあります。
いかがでしたでしょうか。ガントリガーに対応しているので、ほかのアイテムに応用が利きそうです。