センサーの一つに「ホールIC」というものがあります。
(➡センサーとはこちら※製作中です)
磁力を検知できるセンサーです。その仕組み等を書いてみます。
<仕組み・用途>
磁力が近づくと 出力が変化する
・ホールICには、信号出力用の線があり、磁力を検知すると、その出力状態が変化します。
・出力はほとんどの場合「オープンコレクタ」方式になっており一般的です。電源やトランジスタを用意し、出力用の回路を用意します。
(➡オープンコレクタとはトランジスタとは※製作中です)
・結果、例えば磁力が近づけば出力が5vになり、離れれば出力が0vになる、といった信号を作り出すことが出来ます。
・この出力信号を見て、何かしらの動きをさせるといった使い方が出来ます。
(➡製作事例です)
例:物があるかないかを判断する
2種類の物体の、片方にホールICを、片方に磁石を取り付けることで、そこにあるかないかを判断できるようになります
用途例:ドアが開いたらLEDが光る
<種類・選定>
S極検知なのかN極検知なのか両極検知か
・図のように仕様書に書いてあります。図ではN極に反応します。
・両極検知が使いやすいと思います。
※参照:https://www.sengoku.co.jp/item/pdf/DN6852A_ja.pdf
スイッチ式 アナログ式 ラッチ式
・ホールICが磁力を検知してから信号を出力する方法で多くの種類があります。
スイッチ式:磁力を検知したら電圧がHi(例えば5v)かLo(0v)で出力してくれる 一般的にこのタイプが多いです。
アナログ式:磁力の強弱に合わせて、電圧も強弱変化して出力してくれる
ラッチ式:一度検知したら、反対の極性を検知するまでその状態を維持して出力してくれる
<回路・動作テスト>
<使用する部品です>
<使用する工具です>
ホールICを置きます
検知面を考えておきます。今回は印字側の反対側が検知面なので、検知面が「外側」になるように起きました。
ICに電源供給するラインをつなげる
仕様書上に1番ピンが「V」2番ピンが「GND」とあります。
抵抗を介して信号を抽出する
3番ピンが「OUTPUT」になってます。まずは抵抗をつなげて外にだします。
3番ピンラインに電源をつなげる
3番ピンは、磁力を検出するとGNDにつながりますので、別で電圧を用意し、その間に「抵抗」を設置することで、電圧変化を見ることができます。(オープンコレクタ)
電源を基板(ブレッドボード)に設置
画像のDCジャック部品を使うと、電源の使いまわしができ便利です。
テスターを充てる
3番ピン直下にプラス端子を、電源ラインのGNDにマイナス端子をつなげます。
(➡テスターについて)
電源アダプタを用意
電圧は3Vに設定します。DCジャックとつなぎ、電源をONにします。
(➡ユニバーサルACアダプタについて)
電圧が発生しているのを確認
数Vが表記されてます。
「検知面」に磁石を近づける
電圧降下が確認できます。
LEDで確認してみます。※電源を一度OFF
画像の位置にLEDを配置します。
(➡LEDについて)
いかがでしたでしょうか。
簡単に扱うことが出来ます。
モーターやLED等の部品と組み合わせることで、製作の幅が広がりそうです。